出口戦略が重要
皆さん、投資は行っていますか?世界中で異常なほどの低金利、銀行預金は大口定期でも通常0.01%しか金利がつきませんね。
年齢に関係なく資産運用が必須な時代になってきました。資産運用は短期、中期、長期によって考え方が違ってきますよね。
長期となれば積立投資信託を選択される方が多いかもしれません。難しいのは出口戦略ですね。利益が出ていた場合、いつ確定するかが重要になります。
シミュレーション
例えば、月1万円を毎月30年間、積立の投資信託で運用した場合を考えてみます。積み立てた金額は360万円となりますね。
日本国債のような低リスク低リターンなものでなく、高リスク高リターンである株式中心に運用し、幸運にも資産は1,000万円になったと仮定します。
昨年12月末で30年の積立が終了し、いつ確定するか迷っているうちに3月株式は暴落となりました。また、二番底があるという報道で怖くなり、4月1日に投資信託の利益を確定。
金額を見ると800万円を少し割り込んでいました。もし年初で確定したとすると200万円以上の差になります。
元々の積立は360万円ですから素晴らしい成績なのですが、凄く損した気分になりますよね。
出口は本当に難しいです。絶対下落した時に確定してはダメですが、怖くなってしまうのが普通なのかもしれません。
積立投信の考え方
どういった投資信託で運用するかはもちろん重要です。但し、未来の予測は出来ません。今まで好調だったアメリカ株だってどうなるか分かりません。
積立の中に貴金属を入れておくのも一つの考え方でしょうね。現物でなくETFでも良いかと思います。
世界中でこれだけお金をばら撒いているので、お金の価値は当然低下します。逆に貴金属の価値がさらに上がる事も考えられますね。
今後人口が増え、技術が発展しそうな国への投資を中心に考える必要があります。そうなるとアメリカになってしまうのですが・・・。
積立投信のパターン
毎月一定額でインデックスファンドに積立を行うとして、色々なパターンを作成してみました。パターンは長期で考えてみてくださいね。
●右肩上がり・・・期間が長くなればなるほどあり得ませんが利益は上々です。しかしながら一括購入には及びません。
●右肩下がり・・・期間が長くなればなるほどあり得ませんが損します。損は一括購入よりましです。
●V字型・・・利益が出ます。
●逆V字型・・・損します。
●W字型・・・利益が出ます。
●M字型・・・損します。
単純に考えて頂きたく、あえて数字は入れていません。ジグザクしながら上昇あるいは下落というパターンが多いです。下の4パターンで応用出来ますね。
利益が出るパターン
利益が出るパターンは、積立開始後しばらくの期間下落して口数を増やし、出口は入口より上昇している事です。
逆はダメなんですね。最初の頃に凄く上がったとしても、値上がりによって口数が買えません。尻すぼみで値が元に戻ったりすると損します。
理想はV字型、W字型の最後が大きく上昇するパターンです。だから出口が重要なんですね。月足などのチャートを参考にした方が良いと思います。日々の確認は不要ですよ。
積立投信を昨年秋から今年初めにかけて開始した方は、絶好のパターンで入ったと言えるのではないでしょうか?
まとめ
積立投資信託を長期で行う場合、将来の人口増が見込め、技術が発展しそうなファンドを選びましょう。また、貴金属も入れておいた方が良いと思います。
出口戦略は非常に重要ですが、簡単ではありません。万が一入口の値より低ければ上がるまで待ちましょう。積立を止めたとしても時間を味方にしてくださいね。
あくまでも投資は自己責任でお願いします。
2020.7.28