読書の秋
最近、雨が多く、ひと雨ごとに秋の深まりを感じます。また、夜が少しずつ長くなってきました。
秋の夜長はやはり読書でしょうか?私の好みはサスペンス・ミステリー小説。特に文庫本は手軽です。
この分野の人気作家と言えば東野圭吾。新作は部数の違いはあるものの常に売れています。
今回は、私が選ぶ東野圭吾作品の文庫本ベスト3を紹介します。読んでいない方は、この秋にぜひ読んでほしいですね。
東野圭吾作品ベスト3
あくまでも私の独断ですのでお間違えなく。
1.「時生(トキオ)」/講談社文庫
あらすじ
「あの子に訊きたい。生まれてきてよかった?」悩む妻に夫が語る、過去からの伝言。
不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、20年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。
どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った――。
過去、現在、未来が交錯するベストセラー作家の集大成作品。
私の印象
重苦しいスタートから始まり、途中は大阪の作者特有?のガチャガチャ、ページがどんどん進む。
おしまいに近づく(日本坂トンネルの事故を思い出す)とともに涙があふれて止まらないそんな作品。
思い出
地下鉄で後半の後半部分を読んでいたのですが、涙が流れて恥ずかしくなり、ある駅で降りてしまいました。
駅近くのファミレスに入り、続きを読んだのですが、涙、涙でどうしようもありません。
向かいの席には女子高校生が数人。左手に本、右手にハンカチという恰好で読み切りました。
2.「容疑者Xの献身」/文春文庫
あらすじ
これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。いやそもそも、この世に存在することさえ知らなかった。運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。
2005年に直木賞を受賞した東野圭吾の人気ミステリー「ガリレオ」シリーズ第3作。
私の印象
さすが直木賞受賞作品。トリックも凄いしラストは切なすぎます。女性には分からない感情かもしれませんね。
3.「天空の蜂」/講談社文庫
あらすじ
奪取された超大型特殊ヘリコプターには爆薬が満載されていた。無人操縦でホバリングしているのは、稼働中の原子力発電所の真上。
日本国民すべてを人質にしたテロリストの脅迫に対し、政府が下した非情の決断とは。そしてヘリの燃料が尽きるとき……。
驚愕のクライシス、圧倒的な緊追感で魅了する傑作サスペンス。
私の印象
大量爆薬搭載のヘリがホバリング、中には人質の子供。ドキドキが続き緊迫感も十分、東日本大震災以前の作品なので凄い。
追伸
最近の作品はほととど読んでいませんが、「宿命」、「白夜行」、「流星の絆」あたりを次点に挙げておきます。
東野圭吾作品のきっかけは「放課後」、典型的な青春サスペンスで面白かったですね。
持ち歩きに便利な文庫本
遠距離通勤の電車では資格の勉強をする事もありましたが、それ以外は文庫本を読んでいました。
楽しみな時間でもありましたね。文庫本はカバンの中に入れて持ち歩くのに便利です。
一日100頁以上進んでしまうので、結構な数量を買っていました。遠距離通勤と言えば東野圭吾を思い出します。
サスペンス・ミステリー
サスペンス・ミステリー小説との出会いは、エラリー・クイーンの「Xの悲劇」、アガサ・クリスティーの「オリエント急行の殺人」、「そして誰もいなくなった」だったかもしれません。
「オリエント急行の殺人」は衝撃を受けました。松本清張から入る人が多い中で不思議ですね。ただ、外国の作品はカタカナが多く苦手で、続きませんでした。
その後、森村誠一や高木彬光、社会人になってからは営業が長く、疎遠となりましたが、営業を離れてから復活し、西村京太郎や内田康夫の時期も結構長かったです。
東野圭吾の後は、伊坂幸太郎、誉田哲也など他多数の小説家の作品とも出会い、最近は堂場瞬一が多くなってきました。
新型コロナの影響
新型コロナウイルスの感染拡大した春以降は書店に行くのさえ嫌な時期もありました。
他人が触ったものはイヤなんですよ。図書館にも半年以上行っていません。ブックオフなども嫌なので、文庫本を買うとなるとお金が掛かります。
先週久しぶりに書店に入り、うろうろしていると東野圭吾の「マスカレード・ナイト」400万部突破の文字が目に飛び込み、これを含め3冊買ってしまいました。
小遣いが減らなくなったのは、飲食代、交通費(電車)、書籍代を使わなくなったから。ケチっているわけではなく、新型コロナウイルスの影響ですよ。
まとめ
今回は、私が選ぶ東野圭吾作品の文庫本ベスト3を紹介しました。まだ読まれていない方はこの秋に読んでほしいと思います。
秋の夜長にピッタリですが、夜更かしして体調を崩さないように気をつけてくださいね。
2020.10.20