最適な保存は
昼食にカレーを食べようと鍋の蓋を開けると、あちこちに白い粉が付着していました。匂いを嗅いでみましたがおかしくはありません。加熱しても状態が変わらなかったので食べるのを断念しました。
一昨日夕食に作りたてを、昨日の夕食にも一晩寝かしたカレーを温めて食べ今日が3日目です。
作ったカレーは常温で鍋に入ったままの保存でした。今の時期は温度、湿度とも高く気をつけないとダメですね。
カレーは冷ましてから小分けにして冷凍保存するのが良いようです。但し、早めに食べるのなら冷蔵保存もOKかと思います。
保存方法と加熱
保存方法は冷凍保存、冷蔵保存、常温保存の3種類あります。お勧めの順に説明しますので、参考にしてください。
1.冷凍保存
冷凍保存すれば1か月を目安に食べる事が出来ます。カレーの保存には最適ではないでしょうか?
冷凍までの流れ
残ったカレーは鍋ごと水を入れたフライパンに入れ、保冷剤を入れて速く冷やしましょう。よくかき混ぜてください。
冷めてから容器に小分けにし、冷凍庫に保存します。注意点としてはジャガイモと人参は取り除いてください。
取り除きたくないのであれば、良く潰してから冷凍保存しても構いません。
加熱
冷凍庫から冷蔵庫に移して解凍してください。解凍したものを加熱する時は、よくかき混ぜてムラの無いよう全体を十分加熱する事が肝要です。
2.冷蔵保存
作った日を含めて3日目までに食べるのであれば冷蔵保存で結構です。
冷蔵までの流れ
冷凍までの流れと同様です。ジャガイモと人参もそのままでOK。ポイントは保冷剤を入れてかき混ぜ、速く冷ます事。
冷めてから容器に小分けにし、冷蔵庫に保存します。
加熱
加熱する際は、よくかき混ぜて全体を十分に加熱してください。
3.常温保存
常温保存の目安は1日以内です。但し、台所周りの温度と湿度には注意しましょう。特に暑い時は早く食べる事をお勧めします。また、鍋の蓋はしない方が賢明です。
加熱
加熱する際は、よくかき混ぜて空気を十分入れましょう。食中毒の原因となるウェルシュ菌は嫌気性菌なので、空気が苦手です。
保存容器
冷凍保存や冷蔵保存の場合は、小分けにして保存する方法をお勧めしましたが、小分けに便利な容器をご紹介します。
●ジップロック
冷凍保存の前に空気を抜いてから保存してください。また、匂いを考えるとカレー専用のものを用意した方が良さそうです。
解凍後、他の容器に移せば電子レンジで加熱する事も出来ます。
●ガラス容器、プラスチック容器
いずれも耐熱用の容器がお勧めです。
そのまま保存・解凍し、電子レンジで加熱も出来るので非常に便利です。
匂いが付きにくく、洗った時に汚れが残りにくいのが最大のメリットではないでしょうか?
100均で販売されていますので安価です。
ジャガイモは腐りやすい
ジャガイモは、調理をすると腐りやすくなるのでしょうか?
ジャガイモが腐りやすい理由は、デンプン質がとても多くて、かつ細胞壁がとにかく弱い事があります。
加熱されるとバラバラに崩壊する性質があり、ジャガイモを腐敗させる細菌がどんどん入り込み易くなります。
細菌はでんぷんが大好きなのでどんどん増殖します。これが早く傷みやすい所以なんですね。
ウェルシュ菌
ウェルシュ菌とはどういった細菌でしょうか?ウェルシュ菌は土や水の中、人や動物の腸内に生息する細菌です。
腹痛や下痢の原因となり、食中毒を起こす細菌として知られています。
加熱に強い耐熱性の嫌気性菌で、カレーに発生しやすいと言われています。空気を嫌いますのでカレーはよくかき混ぜる事をお勧めします。
常温保存で繁殖しやすく、10℃以下での保存が有効です。
まとめ
カレーは作ってから2、3日後の方が美味しいとよく言われます。但し、保存には注意が必要です。特に今の時期は暑くかつ湿度が高いので気をつけてください。
今回はカレーの保存方法について紹介しました。最適なのは冷凍保存。参考にして頂ければ幸いです。
2020.9.7