生活習慣病の方は受診継続
先週、医療機関の収入・利益が激減しているという報道がありました。二ケタ減とか。確かに、医療機関に行くのはイヤですよね。院内感染のニュースも多いので気持ちは分かります。
中高年の皆さん、何かしら持病を持っていませんか?生活習慣病というやつです。今まで通院して薬を処方されている方は、継続しないとヤバいです。自分勝手な判断で受診をせず、薬の服用を止めてしまうのは自殺行為ですよ!
薬の服用継続
感染症は治癒すれば薬は飲みません。鎮痛剤やかゆみ止めなども同様です。生活習慣病は薬を服用しだしたら、死ぬまで続ける事が多いです。
薬を服用しなくても検査値が正常値になれば、途中で中止することは可能ですが、それほど多くないと思います。
心臓病や脳卒中のリスク
日本における死因の順位は1位がん、2位心臓病、3位肺炎、4位脳卒中で、肺炎以外は生活習慣が関わっていると言われています。
「メタボリックシンドローム」という言葉を聞いた事があると思いますが、年々増加傾向だそうです。肥満で高血圧、高血糖、脂質異常のうち二つ以上該当すればそう呼ばれます。そして心臓病や脳卒中のリスクが高くなります。
患者数と医療費
日本には生活習慣病の患者がどのくらいいて、医療費がどれだけ掛かっているか見てみましょう。
歯肉炎及び歯周疾患を除いて2300万人くらいになりますか、他の疾患を加味すると5人に1人は生活習慣病だと分かりますね。そして、がん・心臓病・脳卒中で多くの方が亡くなっています。
医療費はとんでもない額だと思いませんか?これだけ世間を騒がしている新型コロナの感染者数は1万人台、死者数は1000人以下ですよ。
【厚労省データ】総患者数は平成29年、医療費は平成28年
疾患名 | 総患者数 | 医療費 |
脳血管疾患 | 111万5千人 | 1兆8,085億円 |
心疾患 | 173万2千人 | 7,499億円 |
高血圧性疾患 | 993万7千人 | 1兆7,907億円 |
脂質異常症 | 220万5千人 | ― |
糖尿病 | 約770 万人 | 1兆2,239億円 |
歯肉炎及び歯周疾患 | 398万3千人 | 2兆8,574億円 |
感染リスク
先月、医療機関で受診後、受付で精算している時、となりの患者が「ここ数日、37度台が続いていて・・・・・」。精算後すぐに飛び出しました。
やはり、新型コロナかどうかは別にして、医療機関の受診はリスクを感じます。そういえば、薬局もガラガラでした。それでも生活習慣病を放っておくわけにいきません。
まとめ
生活習慣病の方は、今まで通り医療機関を受診してくださいね。薬を処方してもらい薬局で受取りましょう。感染するのが怖くてイヤなら命の保証はありませんよ。もちろんマスク着用と手洗いを忘れずにお願いします。
2020.5.24